皆様、こんにちは。オフィスTヒーリングセンターの外川(とのかわ)です。
これまで「本当の自分」を生きるために必要なエッセンスとして、自尊心とコミュニケーションについてチャクラとの関係からお話ししてきましたが、クライアントの方から大変鋭いごご質問を頂きました。
「チャクラが下から順を追って目覚めていくものだとすれば、人間関係(第5チャクラ)や自尊心(第4)自己イメージ(第3)の前に、感情のチャクラが活性化しないとダメなのでは…?」
まさにその通りです。
今回は、自分らしい人生の核となる感情と第2チャクラについてお話ししていきますね。
自分らしい人生を創造するために
本当に必要な5つのエッセンス
~7つのチャクラから考える~
第3回 感情
自分らしい人生の核となる
感情と第2のチャクラとは
人と関わる材料を持っていますか
人とのコミュニケーションのためには、何よりもまずその材料となる自分の意見や気持ちが必要だと前回お話ししました。何の意見もなければ何も表現することはできませんね。
自分の意見を持つためには、感じる力が必要なのです。感じる力が弱ければ、そもそも自分の意見は持てません。
現代社会は、自分の感情が分からなくとも、自分の意見がなくとも、人に合わせたり、世間の情報を話題にしてコミュニケーションらしきものをすることはできます。
職場においても、社会人として最低限のもの言いや業務上の必要なフレーズを知っていれば、とりあえず支障なく仕事は進んでいくでしょう。
しかし感じる力がないということは、自分の言葉を持たないということです。それはすなわち、自分を押し殺していて、人の意向によって自分の取るべき態度を決めるという生き方を意味します。
まるでエコー(こだま)のように、誰かがヤッホーと言ってくれないと、自分からは何も発することができないのです。
出典:飛鳥新社 アネモネ2006年6月号 55ページより
自分の気持ちに気づいていますか?
すると、常に人の顔色を気にして、その人の欲求を読み取らなくてはなりません。
それに失敗したら自分は孤立して居場所を失ってしまう。そうやって他人のことに意識を集中するあまりに、自分が感じること、自分が言いたいことにさえ気づかなくなったのです。
だから、周囲や他人のことにはよく気が付くのですが、自分の欲求や気持ちが分からない。
それでは、親密な人間関係は作れませんね。表面的な会話をするだけでお互いへの尊重も共感もない形だけの関係だったら、それは空虚なだけでしょう。
対人関係が苦痛になるのも、もっともなことと思います。
リアルな自分の感情を感じていますか
感情をリアルに感じるということが具体的にどういうことなのか、ある女性(A子さん37才)の体験談で一緒に考えてみましょう。
私も最初は、『感じている』『感じていない』ということがどういうことなのか、よくわからなかったのです。
でも、グループセラピーでは、まず最初に瞑想をするのですが、初めて瞑想をしたときようやくその意味が分かりました。
私は瞑想をしても実は何も感じていないばかりか、感じることを恐れて避けていることに気づきました。愕然としました。
そして、以前オーラのリーディングを受けたときに『リアルに感情を感じないで、どう感じたらいいかを考えてしまっている』と言われたことをふと思い出し、それがつながりました。
確かに私はいつも『どう感じるべきか』と考えてしまうクセがあります。
感じるって、考えることではない。なのに『こう感じるべき』と自分を枠に当てはめようとしてしまうのです。
例えば、あるドラマがすごく流行ったときも、撮影地がオフィスTのある世田谷代田だったので、グループセラピーの仲間たちもすごく騒いでいて、『なのにやはり私は分かりませんでした』。
この時は、恋愛というもの、みんなが「かわいいとか、カッコいいとか」そもそもドラマの話なのに、なぜそんなにキャーキャー言うのか、入り込めるのか?・・・
初めて『感情がない』『感情が動いていない』という自分の本当の状態を知り、もちろんすごくショックを受けました。
でも、ここで自分をあきらめたくはなかった。そして、心の底から自分の感じる力を取り戻したいと思い、先生に尋ねたんです。
そうしたら、3つのアドバイスをもらいました。それは、
① まずは、感じても感じなくても瞑想を続けましょう。心を落ち着けて、ゆっくり呼吸することを心がけましょう。
② 瞑想中に、考えていたことや、思い出したことを、書き出しておきましょう。(これが大事なんだと言われました)
③ そして大事なのは、あきらめずに瞑想を続けること。
ですから緊張したり、怖かったり、何度も落ち込んだりしたけれどグループに参加し続けました。
回を重ねるごとに少しずつ自分の感情が分かるようになってきました。
私は、私の感情は死んではいなかったのだと分かって涙が溢れました。
子供の頃、自分の気持ちを尊重してもらえましたか?
私の育った家は、両親の口喧嘩ぐらいはありましたが、普段は父も母も穏やかで、何不自由ないどころかむしろ裕福に育ってきたと母からは聞かされていたので、なかなか自分が傷ついているということを認められなかった。
でも、子どもの健全な発達段階を学ぶと、確かに、感情を言葉で表現し合ったり、自分の気持ちや感じ方を尋ねてもらったことなどはなかった。
むしろ言ってはいけないような雰囲気があって、今となっては、感情のない家族だったなと思うのです。
だから当然、自分をありのままに表現することが何を指すのかわからないまま育ったのだと思います。それでも今まで平気なふりをして必死で社会に順応しようとしてきました。
だけど、感情に蓋をしなければいけないほど傷ついていた自分を今、ようやく認めることが出来て、少しずつ自分の感情を解放できるようになり、自分の中から湧いてくる感情をだいぶ素直に受け取れる様になってきたところです。
無感覚に陥る前に、自分で自分に手を差し伸べよう
A子さんが話されているように、人は自分のリアルな感情を感じることが出来ないと
避ける/隠れる/他人の世話をする/平気なふりをする/順応する/抑圧する/他人のことや他の問題に置き換えるなど、不健全なやり方で、それ以上傷つかないように自分を防御するのです。
それは一見、個性やその人の性格に見えるかもしれませんね。
でも、そうしているうちにだんだん人は、無感覚になり、自分を見失っていきます。
さらにA子さんは興味深いことを話されていました。
感情豊かなこととは、オーバーアクションで騒ぎ立てることだと誤解していたとか。
出典:飛鳥新社 アネモネ2006年6月号 55ページより
恐れずに、勇気を出して自分の中の感情に出会う
それは見苦しいと思ったからクールな自分になりたかったと言っていました。
感情とは、自分の中を流れるエネルギーを感じること。
感情の幅を広く持っていることが人生の豊かさです。
A子さんは、その人生を突っ走っていたら、今頃鬱になっていたかもしれませんね。
でも悩んだときにちゃんと人に相談できることこそ、自分を大切にしている証し、高い自尊心の証です。だから恐れずに勇気を出して自分の感情に出会ってみましょう。そうすると、あなたの本質である創造的なパワーが発揮されてくるのです。あなたが本当に探しているもの、それは実はすでにあなたの中にあるのですよ。
出典:飛鳥新社 アネモネ2006年6月号 56ページより
出典:飛鳥新社 アネモネ2006年6月号 56ページより