【第42回清里ワーク】カウンセリングレポート【アダルトチルドレン/インナーチャイルドワーク】

皆様、こんにちは。オフィスTヒーリングセンターの外川(とのかわ)です。

寒かった~

今回は、マイナス17℃の清里でした。

清里でもこんなに寒いのはめずらしいとのことでした。

歩道や道に残った雪が凍って、滑らないように歩くのに大変苦労しました。

いつもより疲れたはずです。

北海道出身の参加者の方は、「この寒さ、懐かし~」とコートを着ずにマイナス17℃を楽しまれていました。(マイナス20℃まではコートがなくても平気なのだそうです。)

ワークをするアンデレホールのスチームヒーターの音や石油ストーブの匂いで 一気に小学校の教室を思い出したと話されていました。

すごく寒いけれど、雪はほとんど降らず、今回はソリはできませんでしたが、その代わりに卓球をしました。皆さん案外上手で、かなり盛り上がりました。

そんな冬の清里で、皆さんそれぞれの体験をされました。

参加者の体験談

Yさん 54才(主婦・パート)

Yさん

今回の清里では、2日目のワークにほとんど出席できなかったことが、心残りですが、

その分、新たな気づきが得られました。

今回まぎれもなく私は、性虐待の後遺症を受けている事実に直面しました。

性虐待の恐怖から自分の身を守る為、あらゆる情報を遮断し、自分の体内に取り込むことを拒否しているということを体感しました。それにより、なぜ私が物覚えが悪いのか?

物忘れが激しいのか?うっかりしてしまうのか?という答えが良く分かりました。

今まで私は、それは自分自身が劣っているからだと卑下したり、自分を責めたり・・・。

そしてそんな自分を人に見せたくないと、隠れて努力し、苦労し、なんとか「ふつう」の人間になろうともがいていました。しかし今、父のせいでこんな苦労をしなければいけなかったんだと分かると、その点で父に対して新たな怒りが湧き上がりました。

しかし、ワークを進める中で、自分の気持ちを頑張って言葉にして表現しました。それを聞いて、いっしょに参加したTさんが「今まですごく苦労してきたんだね」とTさんの気持ちを言ってくれました。すごくうれしかったです。

「父に分かってもらえなくても、分かってもらえる人に分かってもらえれば充分」という気持ちになりました。それと同時に今までは、父に分かってもらって、ひれ伏して欲しいということに執着していた自分に気づきました。

今回マイペースに過ごさせて頂きまして、ありがとうございました。

先生はじめ、スタッフのOさん、参加者の皆さんなら理解して下さるという安心感の中、過ごすことにより、皆さんのあたたかさも体感できました。

忘れられない三日間をありがとうございました。

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Yさんは今、子供時代の性虐待によるトラウマ(心の傷)に取り組んでおられます。時々フラッシュバックがありますがそれについても「オフィスTにいる時だけ起きるんです。」「きっと、ここが安心な場所だから、恐怖がよみがえるんですね」とおっしゃっています。「ちゃんと受け止めてもらえると分かっているから、つらさが出るんだと思います」と。

今回は体調を崩されたので、体調に合わせて過ごしていただきました。2日目のワークも少し参加され、自分の思いを表現なさったのですが、深い気づきを得られて良かったです。3日目は朝から元気になられて皆さんと卓球もして、楽しまれました。「私と同じ性虐待で苦しまれている方のお役に立てれば」と、今回の体験・感想をお話しくださいました。            

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Kさん 41才(教師)

Kさん

普段の生活だと感情にブレーキをかけて、深く感じないようにしていることがありますが、清里では安心して自分の気持ちを感じることができました。

ワークを通して、「(親の離婚)は自分のせいだ」という思い込みに「そうじゃないかも」という考えが生まれました。

白と黒だけではない考えがあると、かなり心が楽になりました。

母の問題と父の問題をそれぞれ感じることで、新しく家族の問題が見えてきました。

ワークだけでなく、おいしい食事もみんなで卓球をしたのも、夜遅くまでおしゃべりもできて、充実した3日間を過ごせました。ありがとうございました。

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お仕事柄、毎回は参加できない方なのですが、久しぶりのご参加で大きな気づきも 得られて、充実した時間を過ごせてホントによかったです。

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Sさん 51才男性(会社員)

Sさん

今回は、1週間前から緊張して落ち着きませんでした。

しかし清里についてからは、肌を刺すように冷たい空気の中をみんなで散歩したり、氷のリースを眺めたり、ソフトクリームやおいしい食事を頂いたり、星を見ながら露天風呂に入ったり、五感をフル活動しているうちに気持ちがほぐれていくのを感じました。

ワークについては、最初は緊張していたのですが、他の参加者の取り組む姿を見ていると、上手に行う事が目的ではないことに気づかされました。

自分が今何を感じているのか、何を思っているのか、どれだけ自分に関心を向けられるのか集中していると、怒りの感情をうまく出せないのは、恐怖を感じているのだと気づきました。

なぜ怖いと感じるのか、今後の課題として掘り下げていく必要があると思いました。

新たな気づきの生まれるワークだと思いました。

一緒に参加する仲間の存在や、清里の自然の力も大きく影響していると思いました。

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そうですね。一緒に参加する仲間と、キレイな空気、森の木々の揺れる音も、何もかもがあってこそですね。

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今回は、特に「自分は邪魔な存在」という言葉が皆さんのお話しによく出てくるな~というのが印象深く残っています。

邪魔な存在だから、母の邪魔にならないように・・・「母の言う通りにしてきた」とか「母の助けにならなくては」と常に母親の顔色や機嫌を気にしていらした方たちです。

しかしそもそも、なぜ「自分は邪魔な存在」と思うようになったのか、それがご自分の成長に、人生にどれだけ影響したのか、それが今の生きにくさになっています。

皆さん3才4才という小さな頃からそんな気持ちを抱えて生きていらしたんです。

そして、体験談をお話しくださったYさんのように、ACの方の中には性虐待によるトラウマの影響で生きにくさを抱える方も多くいらっしゃいます。

ほとんどの方が、父親、兄、祖父という近親者からの虐待です。

その苦しさは計り知れません。

普段のご様子からは、うかがい知れない大きな塊を抱えて生きて来られるのです。

Yさんは当初、夫との関係に悩まれていて、うつ状態がありました。ご自分がACであることの自覚もお持ちでした。

セッションの早い時期から性虐待のことは話されていましたが、お子様の不登校など、目の前の問題があり、セッションの大部分をお子様のことに取り組む時間になっていました。そしてそのお子様も無事大学に合格し、今では仲良くお話ししたり、お買い物に行ったりできる様になっています。

そして父親が亡くなり、さらに中居正広氏の報道が流れることで、ご自身の性虐待の苦しみが再浮上してきて、いよいよ性虐待のトラウマに取り組むことになりました。

そして最近は時々フラッシュバックあって、苦しみが蘇りますが、恐怖を感じられるようになってきということでしょう。人は安心安全が確保されて初めて心が開けると言います。

それまでは、体験談にも書かれているように、「自分の中に何も取り込みたくない」という感覚が、感じる事を押しとどめていたのでしょう。

でもカウンセリングやグループセラピーの仲間たちと交流する中、安全基地を見出され、今は感情に触れることができる様になって、「怖い」も感じますが「あたたかい」「受け入れられている」という感覚も感じる様になってきています。

少しずつちゃんと自分を評価することができる様になって、今は有名で、とてもオシャレな職場で働いています。

Yさんのように、性虐待に苦しみ自分を責めて来られた方、「自分は邪魔な存在」と苦しんでこられた方、ここからの日々をより良いものに変えていきましょう。

春の日差しを温かいと感じられるように、冬の寒さも楽しめる様に、そして人の温かさも知って欲しいです。

世界は、怖い人ばかりではないということも、知っていただきたいです。

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次回清里ワークは、10月11・12・13日です。

参加ご希望の方は、お早めにご相談ください。

事前にセッション(カウンセリング)にて、お話をお伺いさせていただいております。

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※初めての参加ご希望の方は

まずは1度、カウンセリングであなたの苦しさについてお聴かせください。

清里ワークについても、詳しくご説明させていただいております。