心地いい人間関係のつくりかた【第5回 潜在意識が癒されると人生が輝き始める! パート2】

皆様、こんにちは。オフィスTヒーリングセンターの外川(とのかわ)です。

自分らしい人生を創造するために

心地いい人間関係のつくりかた

第5回 潜在意識が癒されると人生が輝き始める! パート2

勇気を出して潜在意識の声に耳を傾けてみましょう

悩み苦しみは、インナーチャイルドからのSOS

前回のお話しの中で、「上澄み」という言葉が出てきて、驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。

実のところ私たちが「自分」と思っているのは、図1のAの部分で、意識のほんのわずかの部分です。

トラウマの傷みとは、Bの潜在意識の一番奥底に存在しているわけですが、私たちは、たとえインナーチャイルドが悲鳴を上げていても、その傷みが出てこないようにその傷みの上にブロックを積み上げて、傷みを直視せずに生活しています。

図1 出典:「私は私をあきらめない」外川智子著  193ページより

このブロックが、オーラの透視リーディングでは、濃い紺色に見えるのです。恐れの青と言っています。オーラヒーリングをしていくことで、このブロックを少しづつ外していきます。しかし、こうしてブロックを重ねることで、傷みに触れないようにして自分を守ってもいるので、急に外そうとすると恐怖が出てきます。ですから私は、「癒しは焦らないで」と言っています。楽になっていくことも、変化していくこともACにとっては未知のものなので怖いことなのです。

*ですからここは、カウンセリングがとても重要になってくるのです。

人間の脳には、長期間ストレスにさらされると自分で自分を守るために感情のスイッチを切り、自分に起きていることを否認しようとする働きが備わっています。この安全装置が作動することにより、人は本当の気持ちや真の自分の声を感じなくとも毎日を生きることができてしまうのですね。

しかし、トラウマの傷みは消えることはありません。痛みにあえぐ潜在意識は、家族や恋愛、職場のトラブルなど思うようにいかない現実を次々と作り出して私たちを苦しめます。

そう考えると、悩みはや苦しみは、傷を癒して真の自分に気づいて欲しいというインナーチャイルドからのメッセージなのかもしれませんね。

※以前スーパーで買い物をしているときに見かけた光景です。

3才くらいの男の子とお父さんが、買ったものを袋に詰めているところでした。

男の子は、お父さんの足元で遊んでいました。お父さんは「ジャマだ!」と声をかけるのですが、男の子は平気で遊び続けます。するとイライラしてきたお父さんは、とうとう「ジャマだって言ってんだろ!!」と怒鳴りつけ、乱暴に足払いしたのです。

男の子は、お父さんからは離れたものの、何事もなかったように鼻歌を歌ってまた遊び始めました。この子はいつもお父さんにそうされているのでしょうか。この子は、そのような暴力的な扱いにマヒしていて、痛いとか怖いと感じなくなっているのです。

(もしかしたら鼻歌を歌うことで、動揺した気持ちを隠したのかもしれませんが)とてもショックなことですね。子どもはその家族の中でしか生きられないですから、感覚をマヒさせて、これが普通と思ってそこで生き抜いているのです。

インナーチャイルドの癒し方

オフィスTでは、インナーチャイルドの傷みを抱えた、いわゆるAC(アダルトチルドレン)の方々の癒しを主に行っています。

★インナーチャイルドの癒しには、まずは①安全な場の確保と言われています。

あなたの傷みを批判したり、バカにしたりせずにきちんと話を聞いてくれること、分かってもらえること。人は安全と感じなければ、心を開くことはできません。そういう場で、苦しさを吐き出していくことで、ブロックを一つ一つ降ろしていくのです。

★そして、②正しい知識が必要です

クライアントの多くの方が、今の生きにくさに対しても、「自分が未熟だから」とおっしゃいます。そうではなくて、育ってきた環境によるものなのだと理解していくことは、とても大事なことです。自分の問題を正しく認識することですね。

★そして、③感情の解放です

と言っても始めは皆さん感情が良く分からないのですね。

例えばよくお聞きするのが、うれしいを表現すると「そんなことで喜んじゃって」とか「そんなことで泣いちゃって!」など、からかわれたり怒られたりするので自分の感情は出さなくなるのです。こうしたいと思うことがあっても、結局は叶わないので、「どうせ言ったところで叶うわけないし・・・」と思って、お腹の中にしまってしまうのです。そうやって感情を押し込めてきたので、感情が分からなくなってしまうのですね。

ですから例えば、清里ワークの中では、苦しかったとか、悲しかったとか、感情だけを言っていくワークをするのですが、それができないのです。

苦しかったことを「説明」してしまうのですね。アーされた、コーされた、こんなことがあったと状況の説明になってしまうのです。そのことがあって、どう感じたのかということが言えないのです。ですから、いつまでたってもスッキリしないのですね。感情が分かって初めてお腹の底から泣くことが出来るのです。

★そしてそんな自分を④嘆きます

自分の身に起っていたことを、嘆きましょう。自分が悪くなかったのだと、いっぱい泣いて、涙で洗い流しましょう。本当は苦しかったのだ、悲しかったのだ、寂しかったのだとそして感情を取り戻していくのです。

誰からも批判や非難を受けることなく安心して心を開くことが出来ると、高く積み上げたブロックを1つずつ降ろして、ようやく本当の自分の声を聴くことが出来るようになります。

実際のところ、インナーチャイルドに出会うということは、図のブロック(恐れや思いこみ)が外れ、トラウマの傷みが出てくることを意味します。

それゆえ、こうしたトラウマワークは、信頼できるセラピストや仲間がいる安全な環境で行うことが何よりも大切になります。

ただ傷ついたインナーチャイルドに出会っただけで、その後のサポートを受けられないと、かえって辛いこともあります。

トラウマ体験を、自分を脅かさないものにして、安心できる癒しの仲間同士でお互いの人生を認め合うこと、健全な関わり方を学び、人を信頼することも覚えていき、新しい人生を手に入れていくことができて、人は初めて癒されていくのだと私は考えています。

オーラがクリアになると、人間関係が変わってきます

こうして、自分の苦しさが自分のせいではなく、育った家庭環境によるものだったと分かってくると、人はそこで初めて考え方を変えることができるようになります。

すると、行動が変わり、感情が変わります。そして感情が変わると情緒的反応の質が変わるため、人間関係が変わってくるのです。

(皆さん、今まで気にしていたことが、あまり気にならなくなった、とおっしゃいます)

今まで、苦手だった相手と気負うことなく会話することができるようになり、大人数の中でも居心地よく自分を表現して楽しんでいることに気づくようになります。

そして驚くほど人間関係がスムーズになってくるのです。

癒しって劇的に起るものではなくて、時間はかかるけど、そんな自分に出会えるようになることです。

それまで人が怖くて誰とも目を合わせられなかった女性が、自分の癒しに取り組み始めて1年。輝くような笑顔を見せるようになりました。

夫や子供との関係や家庭の雰囲気もどんどん変わってきたと言います。

お母さんが変わると家族がこんなにも変わるのですね。

周囲や他人を変えようとするのではなく、自分を変える。過去を憂えるのでなく未来を変えていく。そんな勇気を持った方に出会うたび、なんて美しく強い魂だろうと感動します。

そして、これからもそんな勇気ある方々と共に歩んでいきたいと思うのです。

魂からのSOS サイン 緊急度チェック

◇ いつもイライラしている

◇ なんとなく体調が悪い

◇ いつも自分ばかり損をしていると思う

◇ 忙しくしていないと落ち着かない

◇ メールやLINEの返信がやたらと気になる

◇ 問題のある人間関係に巻き込まれることが多い

◇ こうあるべきだ、こうなるはずだという社会通念や考えに左右されやすい

◇ ノーが言えず、ついなんでも引き受けて疲れてしまう

◇ ものごとを最後までやり遂げることができない

◇ 自分に自信がない。自分はダメだと思う

◇ 他者と親密な関係を持てない

◇ 他者から助けを得るのが下手

◇ 人の顔色が気になり、つい周囲の期待に添うように行動してしまう

◇ 楽しんだり、遊んで陽気になることに罪悪感がある

◇ 自分のことを話すのが苦手

あなたはいくつ当てはまりますか? 3つ以上該当するという方は、自分らしい人生が展開せずに、インナーチャイルド(=本当の自分)が悲しんでいます。

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今こそ、あなたの中に住み着いているインナーペアレントの支配から抜け出して、本当の自分に出会う一歩を踏み出す時です。

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