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人間関係がうまくいかない
人間関係がうまくいかない
職場の人間関係で、人とどうやって仲良くなったらいいのかが分からない・・・


U香さんの場合・・・



目次
・止まらない母のグチ
・職場の人間関係で 〜人が望む自分〜
・学んできた人間関係 〜干渉する母〜
・学んできた人間関係 〜存在感のない父〜
・母に見捨てられるのではないかと怖かった
・楽な人間関係を創れる自分に
・「自分らしく生きる」、「心地よい人間関係」をめざして


止まらない母のグチ

昨年末、実家に帰ったのですが、やはり母は相変わらずでした。
私が玄関を開けと、「お帰り」の言葉もそこそこにグチを言ってきます。

まずは、隣に住む祖母(母にとっては姑)のグチです。祖母との間であった嫌な出来事を事細かに話しながら、「私はこんなにやっているのに、も〜、嫌になっちゃう」「それなのにひどいことを言われた」とか言ってきます。母のグチは、それだけでは終わりません。

自分の体調の悪さを訴え、それは祖母や父のせいです。また、持病で通っている病院での不満、「空いているのにすごく待たされた」「あの先生はあまり良くないのよ!」とか、「受付で嫌な思いをした」とか、さらには、定年後も臨時職員として働いている父にお弁当を作るのを、「私が大変な思いをしている」(父は「作らなくていい」と言っているのに、母は作っています)ということまで、とにかく母のグチは終らないのです。

いつものこととはいえ、本当に疲れてしまいます。
母には、娘が1年ぶりに帰ってきたことより、自分の話(グチ)を聞いてもらうことの方が重要なのです。
最初は、黙って聞いていたのですが、私もだんだんイライラしてきてしまって「もう、いい加減にしてよ!!」と言ってしまいました。

でも、そのあと「母に冷たくしてしまった」と罪悪感にもなり、なんだか家に居づらい感じもして、居心地の悪いまま3日間を過ごし帰ってきました。


職場の人間関係で 〜 人が望む自分 〜

私が癒しを始めたのは、職場の人間関係がうまくいかないことがきっかけでした。

私は事務の仕事をしています。やりがいをもって働いているのですが、職場の人間関係がしっくりいっていませんでした。表面上はうまくいっているように見えると思います。でも、私の中では自分が人の顔色を伺って、それに合わせて「人が望む自分」をやっているように思えてしまうのです。

そして「他の人は、いきいきと軽やかに生きているのに、どうして自分はそうなれないんだろう」「自分にどこか足りないところがあるからなのではないか」と思ってしまうことが時々あって、そういう時、なんだかモヤモヤと苦しくなってしまうのです。

でも、実のところ、どうしたら本当に人と仲良くできるのかも、「本当の自分」というものも、よく分からなかったのです。

私も「いずれ結婚できたらいいな」と思っているのですが、実際に結婚したら、母と同じように夫や子どもにきついことを言う妻、お母さんになってしまいそうで、結婚というものをあまり現実的に考えられませんでした。
それにそもそも、人が怖い、人間関係が苦手、ということもあって、ちゃんとお付き合いできるかという不安もありました・・・。


学んできた人間関係 〜 干渉する母 〜

私の母は何かと干渉的で、小さいころから、友達とのことや学校でのこと、何でも「あ〜しなさい」「こ〜しなさい」と口を出していました。

「あの子とは付き合わない方がいい」とか、運動会の時も「危ないから、そんなに張り切ってやったらダメ」とか、発表会の時は「あなたが目立つようなパートにしてもらいなさい。お母さんから先生に言おうかしら」など。

実際、中学生の時は部活でちょっとでも帰りが遅くなると、顧問の先生に電話をしては嫌味を言っていたそうです。それを先生から聞かされた時、顔から火が噴きそうなくらい恥ずかしかったのを覚えています。
それからは、先生に迷惑が掛からないようにと、部活が終わると一目散で走って家まで帰っていました。

母は私が高校生になっても、私の洋服やバックを勝手に買ってきていました。やんわりと「自分で選びたいから、もう買ってこないでほしい」と言うと、「U香は、ちゃんと自分で選べないでしょ」とか、「私は、あなたのために色々と我慢している」と言われたり、「U香から、こんなひどいことを言われた」と父に告げ口するように言うのです。

そのほかにも、自分の思い通りにならないと、ヒステリックになったり、泣いたりということもありました。
幼い頃から母がこんな感じだったので、私は母には何も反論せず、黙って従ってきました。

母はなにかと干渉してくるのですが、じゃあ、私が本当に困っている時に、母が助けになってくれるかというとそうではなく、何かとグチっぽい母は、父や近くに住む姑への不満をいつも言っていて、私が話を切り出せる感じではありませんでした。

唯一、母がうれしそうなのは、私が母に合わせて一緒に愚痴を言う時だけでした。
私もそんなときだけは母と仲良くなったような、つながっているような感じがしていました。


学んできた人間関係 〜 存在感のない父 〜


私の父は高校の教師でした。学年主任や部活の顧問もしていて忙しく、たまの休みの日は寝ているか、本を読んでいて、時々「ちゃんと勉強しろ」と言われるだけで、父と会話らしい会話をした記憶がほとんどありません。

父は、母が時々ヒステリックになるのが嫌だったのでしょう。母と顔を合わせる時は母の機嫌を伺っていました。母は父にも「あ〜しろ、こ〜しろ」と言う時がありましたから、母の言うことには「分かった」と言って、その場からいなくなってしまいます。私は、「お父さんは、お母さんの相手をするのがめんどくさいのだろう」と思っていました。

父と母の間でほとんど会話がなく、私が幼い頃に時々していたような夫婦ゲンカでの言い合いも、私が小学生になるころには母が一方的に父にきついことを言って、それを黙って父が聞いている、というパターンになっていましたので、このころから夫婦関係はあまり良いものではなかったのだと思います。


母に見捨てられるのではないかと怖かった

セッションやグループを通して、自分の人間関係のあり方がはっきりと見えてきたのは、癒しに取り組み始めて半年くらいしてからでした。

グループで他の方の話を聞いていると、それぞれの家族のあり方が見えてきます。

そして、様々なお話を聞き、セッションで自分のことを語っていくうちに、「人が望む自分」をやってしまうのは、母との関係の中で抱えた恐怖が原因だったことが分かっていきました。

それは、母が父に私のことを悪く言うということでした。
居間で母が、「今日、U香がねひどいことを言うのよ。ホントに冷たい子」、と告げ口のように父に言っているのを耳にするたびに、「また、お母さんに悪く言われている」「あの時、お母さんのグチを聞かなかったから・・・?私がなにかヘマをして、お母さんの気にいらないことをしてしまったんだ」と身が縮まる思いがしていました。

なので、私は子どものころから、お母さんから悪く言われないようにお母さんの言うことに従い、そしてお母さんと一緒にグチを言っていれば、お母さんから見捨てられることはないのではないか、と思うようになったのです。
そうしないと、母に見捨てられるのではないか、母とのつながりがなくなってしまうのではないかと、とても怖かったのです。


楽な人間関係を創れる自分に

でも、そうして身につけてしまった生き方が大人になった時に、自分を苦しめてしまうことになったのです。

「人に合わせた自分」、「人が望むであろう自分」の仮面をつけて、母にしてきたのと同じように、グチを言い合うのが仲の良いことだと思い、友達とも同僚ともそうしたものを基盤に人間関係を創っていたのです。
そういう生き方をしてきたことで、自分の本当の気持ちや考え、願望すら分からなくなっていたのです。

でも、私にとって、それがいちばん慣れ親しんだコミュニケーションの仕方、人間関係のあり方でした。ほかに人と仲良くなる方法を知らなかったのです。
「だから、人と本当の意味で親密になれなかったんだ」と気づきました。

そのことを外川先生に話すと、外川先生は「そういう生き方になってしまったのは、本当につらかったわね。お母さんに見捨てられるのがすごく怖かったのよね。ひとりぼっちで淋しかったわね。」と言ってくださいました。

そして「でも、今のままじゃ苦しいから、そこは癒しをして親密な人間関係を創れる自分になりましょうね。」とも言ってくださり、「自分の苦しさをここまで理解してくれる人がいるんだ」と涙があふれて止まりませんでした。


「自分らしく生きる」「心地よい人間関係」をめざして

私は今、一人暮らしなのですが、たまに母から宅急便が送られてきます。
大量のカップラーメンやお菓子、野菜・・・中には私の嫌いなものまで入っています。
こんなに一人では食べきれないというくらい詰まっていて、その箱には手紙も入っていないし、送ったという電話もありません。

私はお礼の電話をしなければと思いつつ、それが億劫でしかたがありません。電話すれば、また母のグチを聞かされるだけです・・・。

でも、一人の大人として母との関係をどうしたらいいのか、外川先生に相談しながら、母とも適度な距離をもって関われるようになってきています。

一方、職場では「今、自分が感じていること、考えや思っていること」がつかめるようになってきて、その中でだんだん「自分」というものがわかってきました。今後は、自分が感じたことや思ったことを、楽にふわっと言えたらいいなと思っています。

まだ、癒しの途中ですが「自分らしく生きる」「心地よい人間関係」というものが、少しずつ分かってきています。





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